江東区の心療内科/精神科【浅川クリニック】菊川・森下駅最寄り。うつ病,パニック障害

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浅川クリニック

院長コラム

「コロナパニックうつ病」に克つ!④

テレワークうつ病の症例③
イラスト

ニ八歳女性 大学卒業後、商社に入社。独身。
コロナ問題が起きる前までは、会社勤務に問題はなかった。
テレワークになった。最初は戸惑うことばかりだった。先輩に戸惑うことを相談した。
一回目は問題なくすんだ。
すると数日後、会社側から仕事が遅いと指摘された。

それから、毎日悩むようになった。もしかして
「先輩に相談したことで、自分の評判が悪くなったのだろうか?」
と悩むようになった。
このままだと、会社にとって私はいらない存在なのだろうか?

リストラされてしまうのか?青森の実家にも帰れない。
大学費用で世話になったから、少しずつ送金している。
「リストラされると、毎月の送金もできなくなる」と思った。

そして、このアパートの家賃も払えなくなる。
まだ、そうと決まったわけではないのに、どんどん悩みを膨らませていった。
テレワーク半年で、自力で立てなくなる。耳嗚りと吐き気もあった。
そしてめまいがあった。
「トイレに行くのも床をはって、行った」
と本人が言った。怖くなって、僕のクリニックに来た。「クリニックの看板を帰宅途中に毎日見ていた」と言った。

彼女の症状は急速に重症化していった。

若い女性が急に歩けなくなる。
自律神経の乱れが、半年に渡って起こっていたと考えられる。
叶き気も起こっている。
食事が取りにくくなっている。
次は、このまま症状がすすむと生理が止まる。
生命を守ろうとする自律神経は、生理を止めて血液を少しでも体外に出さないようにする。自律神経の乱れは重症化につながってしまう。

今の会社をクビになることを、恐れている。
一週間様子を見て、入院かどうか決めると伝えた。

一番初めにすることー薬を飲んで、睡眠をとる。

二番目にすることーおかゆからでも食事をとるようにする。

三番目にすることーゆったりした気持ち作りをする。

 

悩みを自から作り出さない約束をして、一週間の経過待ち。

一週間が過ぎ、少しではあるが、顔色にピンク色が差していた。通院をしながら、テレワークを続けてもらっている。

本当は、テレワークもやめた方がよいのだが、彼女には生活がかかっていて、そうも言えない。

約束として、食事を少しずつ増す努力をしてもらっている。
次に、楽しくなることを想像してから寝床につくことをすすめている。

次に、頭を空っぽにできる景色(夜景)を見ながらの散歩。
散歩しながら「明日は、きっと良いことがある」と声を出してもらうようにしている。

 

テレワークうつ病の患者さんの多くが、一人閉じこもる生活で症状を出してきている。

少なくとも家族がいると声を出す機会ができる。
一人暮らしは「スマートフォン、テレビ、パソコン、インターネット・・・」と一方通行で、それらの画面の1人舞台で、見る側、聞く側にストレスを与え続けている。

見る側、聞く側としては、自分で声を出していない。
そこで、積もり積もった形でストレスを溜めこんでしまう。

そうした説明を彼女にしたところ、
自分がなぜ、病気を作ってしまったかを理解してくれた。

 

理解することで、体に悪いことをしなくなる。

症状は少しずつ改善されつつある。

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