江東区の心療内科/精神科【浅川クリニック】菊川・森下駅最寄り。うつ病,パニック障害

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浅川クリニック

院長コラム

「こころが疲れたなぁ」
と思ったら読む本②

何事もやってみないとわからない

自分にはできないと頭で決めつけている事柄が誰にもひとつやふたつあると思う。
できないと思っている事柄を書き出してみよう。
仕事が終わって「アフター5」にやってみる勇気を出してみよう。

 
浅川クリニック

男の僕が、料理をするなんて考えもしなかった。
台所に立ってカレーを作ることになった。
最初のカレーは想像していた味からは、かけ離れていた。ガックリ肩を落とした。
何が足りなかったのだろう。
想像している味に近づくために、材料にこだわるようになった。
まずまずの味になったが……、何かもの足りない。これではない!
仕事が終わって材料を探してみる。自分自身の時間を楽しめるようになった。そうこうしているうちに、野菜カレーと牛肉カレーが少し上手にできるようになった。
カレーには隠し味が重要であるとわかった。
カレーを作っている時は、カレーにどっぷりはまっている。何も考えていない自分がそこにいることに気づいた。
趣味を持つということは、仲間も増えるという良さがあるが、自分が夢中になって玉ねぎを切って目の痛さと戦っていたり、またコトコト煮えてくる音が心を休ませてくれたりする。それに加えて、おいしい匂いも伝わってくる。
料理をしている間は、名コックになっている自信過剰の自分の一面を見ることができた。

 
浅川クリニック

人に何と言われようと、「これでいいのだ!」という時間を持つ大切さに気がついた。
「何事もやってみなければわからない」という精神を持つことで、自分の世界は広がっていく。
頭で考えてやれること、やれないことを選別するのではなくて、やってみないとわからない精神で、体当たりすることによって、隠れている能力が見つけられる。たぶんその人の能力は、隠されていることが多い。やった人にだけ与えられるようになっているのが、隠された才能だと思う。
能力が隠されていなかったら人は努力して探さないのだろうと思う。だから能力は、嫌いと思われる所にポイントを置いて隠されているのだ。

 
症例
浅川クリニック

母親に愛され、過保護に育った47歳男性。
その母親が突然、脳梗塞でなくなった。うつ病を発した彼は、仕事に行けなくなった。
今は、母親の残した財産で暮らしている。何もやる気がない状態。
このままでは50歳、60歳になった時、財産がなくなってしまう。
私は彼に「人はやってみないとわからないのだから、どんな職でも、見つけてくるように」と言った。
やがて彼は運送会社へ入社でき、一日中汗をかいて働くようになった。
今では、不眠も治った。財産があっても「働く喜び」を得たと話してくれた。

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